ドラマ「黒い十人の女」感想

ドラマ「黒い十人の女」は2016年9月〜12月に放送されていたドラマです。個人的にこのドラマ面白かったので感想を書きたいと思います。放送開始当初はこのドラマの存在を知らなかったので、3話くらいから見始めたのですが、話にはついていくことができたと思います。違うところがあったらすいません。

 

脚本はバカリズムバカリズムさん好きなのですが、このドラマの存在をネットで知って「うわっもったいないことした!」「何で知らなかったんだー俺!」と思いました。このドラマのテーマは不倫です。風松吉(船越英一郎)が妻と愛人9人で10股不倫をしているという話です。不倫ドラマというと、”禁断の愛”であったり”甘く切ないラブストーリー”的な話が多いイメージですが、このドラマはコメディ要素が強かったです。

 

風の奥様である睦さん(若村麻由美)と愛人9人も、みんな友人というか知り合い?になってしまうというかなり斬新な話です。睦さんや愛人同士のバトルなんて、飛び膝蹴りくらわせたり、カフェラテかけたり、あんかけかけたり、とコントさながら。しかも、10股不倫をしているどうしようもない男を巡ってです。また、愛人の心の中の声が大変面白くもあり、不倫当事者の気持ちを代弁しているようにも聞こえます。

 

それぞれのキャラクターも個性的で、面白いです。不倫はしているし愛人でもあるのに、なんか憎めない不思議な魅力があります。それもこのドラマの大きな魅力と言えます。

 

佳代(水野美紀)は売れない女優で、「悪いのはみんな風松吉だから、みんな仲良くしよう」と愛人や妻まで巻き込んで、おせっかいをやく少しイタイというかズレた女性。

美羽(佐藤仁美)は、風松吉を独占したくて他の女性達から風を引き離そうとするのですが、上手くいかない。むしろ、他の愛人達から反撃をくらいます。そして、美羽が他の愛人関係を風にやめさせようとすると、風が「全員と別れる」的なことをいいだしたら、泣き出す始末。

 

他のキャラクター達も本当になんか面白いです。そして軽いタッチのドラマなのにも関わらず、飛び出す名言の数々というか核心をついている言葉には考えさせられることも多いです。

 

浦上(水上剣星)が風に対して、志乃(トリンドル玲奈)と別れることを迫ると、「君が僕より彼女を好きにさせればいいんじゃない?」的なことを風が言うシーンは核心をついていましたし、「やめたくてもやめられないから不倫」的なことを言うセリフも多かったです。また、最終回の睦さんが愛人達に迫るシーンも「確かに」と思ってしまいました。

 

そして最後には、浦上が実は既婚者ということがわかります。そして、睦さんと不倫をしているというオチまでついていました。この展開はさすがに予想していませんでした。度肝を抜かれました。

 

本当にこのドラマ面白かった。

コメント