サッカー2018ロシアW杯が目前に迫っているこの時期。つい先日、衝撃の発表がありました。ハリルホジッチの解任!多くの人が驚いたことでしょう。ハリルホジッチの日本代表監督解任についてあれこれ好き勝手に書きます。
個人的にはハリルホジッチの日本代表が好きかというと・・
正直なところ好きではなかったです。個人的にはザッケローニ監督時代の日本代表のサッカーの方が面白かったように見えてました。
攻撃の形もいきあたりばったり感があって、ボールを持っていても崩せる感じがしませんでした。また、選手がボールを持っても慌てているように見えることも多かったです。(これは選手の技術によるものかもしれませんが。)大迫、乾、、原口、中島あたりの個人技に頼っているところが多かったかなと。
守備の時も前線でプレスをかけにいっても後ろがついていなくて、中盤がスカスカみたいなことも多かったように見えました。
「デュエル」や「縦に速く」というのは世界で戦う上で大切なことですが、それを全面に押し出すのは今の日本代表選手にはやはり合っていなかったのかなとも思うのです。それをやるだけのフィジカル的な部分だったり、技術的な部分だったり、判断の部分が選手にも足りないのかなと。
それでもハリルホジッチが良かったところもある
1.日本人選手に足りなかった「縦に速く」「デュエル」を植え付けようとしていた
この2つは世界で戦う上で欠かすことができなくなっています。得点の多くはカウンターアタックから生まれていますし。ボールを奪ってから、相手の守備陣系が整っていないうちに速く攻めるというのは理にかなっています。
現代サッカーでは、世界レベルのテクニックを持つ選手でもかなり守備をして戦います。バルセロナ、マンチェスター・シティ、レアル・マドリー、リバプール、バイエルン・ミュウヘンなどなどの一流のチームに所属して、一流の技術を持つ選手でも戦います。
サッカーはチームスポーツですが、局面局面ではどうしても1対1の場面というのは発生してしまいます。ここで負けないという意識を強く持つことは世界で戦う上でかなり大切と言えます。
2.新しい選手の発掘
ハリルホジッチは「コンディションがいい選手を呼ぶ」と常々言ってきましたが、その言葉通り調子のいい選手で、これまであまり代表で活躍していなかった選手も呼ばれてきました。
その代表格としては、原口、久保、井手口でしょう。特に原口は予選で貴重なゴールをあげました。最近だと中島ですかね。多くの選手をこれまで代表に呼んできました。(招集されても出なかった選手もいますが。)香川や本田でさえも代表から外れることもありました。
何よりも日本サッカー協会のあたふたさが心配
ザッケローニ監督に率いられた日本代表のブラジルW杯での惨敗を受けて、「ポゼッションサッカーでは勝てない」となったからハリルホジッチみたいな「縦に速く」「デュエル」など日本に足りないところを補えるであろう監督を呼んだと僕は思っていました。(「ポゼッション」と「縦に速く」のどちらかというよりも状況に応じて使い分けるのが理想ですが。)
今回後任となった西野監督の会見ではハリルのいいところを残しつつも、方向転換するようなことも示唆しているように感じました。技術や組織を生かすサッカー的な。方向転換をするのであれば、いくらだってその舵を切る時はあったはずです。ハイチやニュージーランドとの親善試合、ブラジルやベルギーと強化試合、昨年末のE-1選手権など。今更感がハンパない。
また、ハリルホジッチとしてはロシアでのことまで見据えて指揮をしていたようにも見えました。先日のマリやウクライナとの強化試合もテスト的な意味合いが強く見えたので。もし、先日のマリやウクライナとの試合によっては解任される的なことがハリルに伝わっているのであれば、ハリルはあそこまでテスト的な色合いの采配をしたのかなというのも疑問です。協会とハリルがそもそも意思の疎通をできていたのかが疑問です。
本当に日本サッカー協会のあたふたさというのが一番心配です。今後の強化ビジョンが見えてこない。4年ごとに積み重ねがあまりない。
最後に
ハリルホジッチの日本代表が好きかと言われるとそうではなかったですが、今更感がハンパないです。そしてなんかハリルもかわいそう。ハリルジャパンがどこまでいけるのかが見れないのもなんか。
でも、選手からの不満もあったようだし、監督が代わって強くなってW杯で勝ち進んでくれるのであれば、それが一番!!西野ジャパンを楽しみにするしかない。
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