サッカーW杯アジア最終予選の最終節である日本対サウジアラビア戦の戦評というか個人的な感想です。好き勝手に書いていきます。
日本のスタメン
岡崎
原口 本田
井手口 柴崎
山口
長友 酒井宏樹
昌子 吉田
川島
前回のオーストラリア戦から、前線の3枚を大迫→岡崎、乾→原口、浅野→本田、と総入れ替えしてきました。長谷部をコンディションの問題で欠いていた中盤は柴崎を入れて山口をアンカーの位置に置いてきました。
中途半端な采配
個人的に見たかった柴崎選手が使われたの嬉しいですが、全体的に中途半端な印象がある采配だったように思えます。本気で勝ちに行ったのか、それとも選手を試したかったのか、それがいまいち見えてこなかったのです。
「本田がトップコンディションでないことはわかっていた。ゲーム勘が欠けていたこともわかっていたので、45分限定で使った」
ハリル、本田圭佑は「45分限定で使った」「リズムの面でトップレベルにない」 (フットボールチャンネル) – Yahoo!ニュースより引用
と試合後のコメントで語っているようなのですが、これが正直よくわからない。本気で勝ちに行ったのならトップコンディションでない選手を使う意味がわからないですし、本田にチャンスを与えたかったのであれば、トップコンディションである状態の時に与えた方がいいのでは?と思ってしまいます。(もしかしたら、これで本田を外すための強い根拠をとるという意図があったかもだが・・)
それにハリルホジッチ監督はよく「現状のコンディションを見てチャンスを与える」と言っていますが、今回の本田の起用はそこからも外れている感じがします。それに最初から45分限定であるならば、貴重な交代枠も1つ使ってしまいますし・・・
他にチャンスを与えていい選手がいたのでは?と思ってしまいます。また、オーストラリア戦で出てない選手にチャンスを与えることがこの試合の目的であったならば、DFやGKも新しい選手を試して見てもよかったのではないのか?それに他のポジションにも今までチャンスのなかった選手で試してみてもいい選手はいましたし。
やはり、中途半端な印象は拭えない。
オーストラリア戦と比べて
中盤でボールを回すことが増えた
柴崎が入ったことが大きいかもしれませんが、中盤でボールをうけて落ち着いてボールを回せるシーンが増えた印象でした。柴崎はボールをうける位置が上手いですし、そこからのリズムの変化のつけ方も上手い。
ダメだと思ったら下げてやり直したり、ダイレクトを入れてスピードアップをしたり。(これは他の選手と息が合わないとこもありましたが。。)また、ボールを落ち着かせられることもできていました。
また、ボールを回すシーンが増えたのは、暑いのでペース配分を考えていくというチームの意図があったのかもしれません。
バイタルエリアを使われ過ぎな印象
気になったのは中盤の守備面です。前半の半ばくらいまでは前からのプレッシングが効いて、前からはめ込むことができていました。暑さもあったせいかもしれませんが、徐々にバイタルエリアを使われるシーンが増えた気がします。(オーストラリアよりサウジアラビアの方がこういう攻撃が上手かったというのもあるでしょうが)
アンカーの山口線の脇は使われることが多かったです。特に右側。柴崎は戻りが少し遅かったり守備時のポジショニングが中途半端な時もあった感じがします。ここは課題かと。山口も読みが鋭くインターセプトや早い寄せなどでボールを奪うことに特徴があるので、アンカーよりはガンガンいけるインサイドハーフ、もしくはダブルボランチの一角が適正なのかもしれません。
ただ、鋭い読みを持っているので、それを生かして周囲を動かす守備もできたらもっといいかなとも思いました。映像からだけではわからない部分もありますが、長谷部はコーチングができているから長谷部がいると色々と安定するのかなと。
今回のスタメンであればダブルボランチとトップ下の布陣でもよかったかも
柴崎の戻りが少し遅いこと、山口がアンカーとしての能力は少しイマイチなこと、センターフォワードが大迫ではなく岡崎だったことを考えると、ダブルボランチにトップ下を置く4-2-3-1でもよかったかなとも思いました。
ボランチが2人いることで、バイタルエリアも使われにくいですし、柴崎の守備面で不安な点も少し解消されたかもしれません。また、岡崎選手はやはり1トップのCFはなかなか厳しそうだったので、柴崎が近い位置でサポートしたり、お互いが作ったスペースに飛び出したりとできたかもと。
最後に
何はともあれ、W杯出場は無事決定したので、これからの試合で連携面であったり、選手間の競争だったりしてもっと強い日本代表になって欲しいものです。
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