2019年3月14日にサッカー日本代表のメンバーが発表された。このメンバーは3月コロンビア戦(2019/3/22)、ボリビア戦(2019/3/26)に向けたメンバーだ。
コロンビアとボリビアが相手ということで2019年6月に行われるコパ・アメリカをかなり意識していることだろう。次の日本代表の試合が2019年6月5日予定のキリンチャレンジカップということも考えると、コパ・アメリカのメンバー選考に向けてかなり重要な試合となることは間違いないと言える。(どのくらい海外組を呼べるかなどは定かではないが)
そこで、今回の日本代表メンバーについてあれこれ勝手に色々語っていきたい。
メンバー
今回日本代表に選ばれたメンバーについては下記。
▽最新メンバー一覧(3月14日発表)
GK
シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)
東口順昭(ガンバ大阪)
中村航輔(柏レイソル)DF
昌子源(トゥールーズ/フランス)
三浦弦太(ガンバ大阪)
冨安健洋(シント=トロイデン/ベルギー)
佐々木翔(サンフレッチェ広島)
西大伍(ヴィッセル神戸)
安西幸輝(鹿島アントラーズ)
畠中槙之輔(横浜F・マリノス)
室屋成(FC東京)MF
香川真司(ベシクタシュ/トルコ)
乾貴士(アラベス/スペイン)
山口蛍(ヴィッセル神戸)
小林祐希(ヘーレンフェーン/オランダ)
宇佐美貴史(デュッセルドルフ/ドイツ)
柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)
中島翔哉(アル・ドゥハイル/カタール)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
守田英正(川崎フロンターレ)
堂安律(フローニンヘン/オランダ)FW
鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)
鎌田大地(シント=トロイデン/ベルギー)監督
森保一
~フットボールチャンネルより引用~
※守田選手の怪我により橋本拳人選手が招集されたようです。
最適なタイミングでの世代間のバトル?共存?
まず驚いたのが、森保監督になってから呼ばれていなかったロシアワールド杯組の選手、香川真司、山口螢、中村航輔、昌子源、宇佐美貴史などの選出だ。
特に香川のポジションであるトップ下は若手が台頭してきているポジションだし、年齢も考量するとメンバー入りの可能性は低いと考えていたのでサプライズだった。トルコでのプレーのハイライトを見る限りではコンディションが良さそうなので楽しみではある。
注目すべきは、森保監督がこのタイミングで初めてロシア組を呼んだことかなと。森保監督になってからアジアカップまで主力になった選手たち、中島翔哉、南野拓実、堂安律、冨安健洋などは日本代表を「自分たちのチーム」と思っていても不思議ではない。森保監督になってからの彼らの活躍ぶりは素晴らしいので。
「主軸になっている」という自覚自体は素晴らしいが、少し落ち着いてきた感じもあるかもしれないので、ここで競わせる・もしくは共存させるなどして刺激を与えるのは面白い。
そして、そのどちらにも属さないような選手もバランスよく呼ばれている。鈴木武蔵、鎌田大地、小林祐希、西大伍、安西幸輝、あたりは特に楽しみだ。
今まであまり代表で共存していなかったメンバーがどんな化学変化を起こすのか見てみたい。
ボールを保持しようという意志が垣間見える
今回の招集メンバーの中から一番感じたのは「ボールを保持して試合を支配しよう」という強い意志だ。GKやDFの選手までもボールを持てる選手というのを大切に選考したように思える。
GKの中村航輔、シュミット・ダニエルは足元の技術やフィードにも定評のあるキーパーだ。CBに入るであろう選手達はみんな縦パスを入れたりフィードも上手い印象のある選手だし、サイドバックの西大伍や安西幸輝は中盤もこなすことができるような選手だ。
MFの選手にしても守備に強みのある選手は山口螢、守田英正くらいであるし、守田英正に関してはテンポのいいボール回しも上手い印象もある。
今回はかなりポゼッション色を強く打ち出している印象がある。
攻撃の大きなテーマである”脱大迫”
アジア杯でも感じた大迫勇也に対する攻撃の依存度の高さ。大迫がボールを収めないことには効果的な攻撃はなかなかできなかった印象。上記のボールを持てる選手を多めに呼んだ理由はそこにもあるかもしれない。また、今回はFWには初招集で違うタイプの2人を呼んでいるが”脱大迫”も意識してのことだろう。
鈴木武蔵に関してはスピードや高さなど日本人選手にはあまりない特徴を持っている選手。前線でも裏に飛び出す動きや守備も含め精力的に動き回り、チーム対する貢献度の高いだろう。前線で相手守備陣を脅かす恐い選手になって欲しい。
鎌田に関しては本来ワントップタイプの選手ではないが、ベルギーでは得点を多く挙げていたりキープ力も高いのでこのポジションで考えているのかもしれない。また0トップ的な戦い方も考慮に入れている可能性もある。中盤に飛び出す選手が多い場合、この選択肢も有用かと。
個人的に注目の選手
小林祐希
ハリルジャパン時代からもっと呼ばれて欲しいと思っていた選手。長短のパスを織り交ぜたテンポいいパスワークは見ていて楽しい。オランダに行ってからはチームのバランスを考えてのプレーもできるように。そして、強烈なキックはミドルシュートやFKで日本の大きな武器となる得る。
個人的に一番期待したいのがリーダーシップだ。もともとビッグマウスと言われているだけあって、言葉でハッキリと伝えることができる選手。そして、「チームが勝つためににどうするべきか」も考えられる頭のいい選手なので、それをチーム全体に浸透させ、チームを引っ張って欲しい。
鎌田大地
ゴール前での落ち着きやボールコントールが抜群の選手。ベルカンプを彷彿とさせる。元々はMFの選手の印象が強いがベルギーに行ってFWとしての才能も開花したのかもしれない。
ワントップとしても面白そうだが、0トップというフリーマン的な立ち位置を確保して、日本の新しい攻撃パターンを構築する一任者になって欲しい。足元の技術が高い選手が多い日本の新しいFW像となることを期待。
安西幸輝
両足での高いキック精度、ドリブルでの推進力、パスワークでの切り込みなどサイドバックの選手とは思えないほど攻撃のバリエーション、技術の高さを持っている。中盤の両サイドをこなすインテリジェンスの高さも持ち合わせており、現代的なサイドバックと言える。
守備時にはガッツ溢れる姿勢も見えており、今後日本のサイドバック主軸となることが期待できる。
予想スタメン&個人的に見たいメンバー
鎌田大地
中島翔哉 香川真司 乾貴士
小林祐希 守田英正
安西幸輝 昌子源 冨安健洋 西大伍
中村航輔
森保監督の場合、メンバーを上手くコロンビア戦とボリビア戦で分けて多くのメンバーを使うことが予想される。あんまり予想しても面白ない。
そこで私の願望を強めに出した予想メンバーにした。当てにいってはいない。笑
ボールを持って試合をすることを一番念頭においたチームだ。そして、今後の将来性なども考えていない。今回の招集メンバーで組み合わせたら一番面白うと思ったメンバーだ。
一番悩んだのは香川と南野のところだ。鎌田がボールを受けに下がってくることも考えると飛び出しに強みのある南野の方がいい気もするが、乾と香川の共存を試合開始から見たいのだ。そして、乾も中島、飛び出すのがうまいのでなんとかんなるだろうと。
それに小林祐希のゲームメイクが加わり、サイドバックも組み立てに参加してきたらかなり面白いサッカーが見れるのではないだろうか。
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