サッカー日本代表ボリビア戦感想 ~ロシアから日本代表は強くなったのか?~

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先日行われたサッカー日本代表対ボリビア戦の感想。見ていて思ったのが、ロシアW杯から日本代表は強くなったのかな?というところ。

選手個々のレベルはもちろん上がっている。素晴らしいくらいに。けど、監督含めて日本代表全体としてどうなのか?というところ。選手のレベル以外はそんなに変わっていない感じがする。疑問なのは監督や協会のマッチメイキング。今日はそのあたりと今後試して欲しいフォーメーションついて好き勝手に書いていく。

 

何度も見た同じような展開

ボリビア戦の前半のような展開はもう何度も見た気がする。引いた相手を崩すことができない。単調なボール回し、足元でばかりボールを受ける、狭いところ綺麗に崩そうとばかりする。

もちろん、引いた相手を崩すことは難しい。しかし、もっと工夫する姿勢が見たかった。大きなサイドチェンジ、裏への飛び出しはそれぞれ2本ずつくらい。

大きなサイドチェンジでなく、サイドチェンジするのに何本かボールをつないでいるからサイドが変わっても相手がすでに対応できている。また、大きなサイドチェンジで相手の逆サイドの裏に出て行くというダイアゴナル的な動きのシーンもほとんどなかった。

裏への飛び出しもほとんどなく足元でばかりボールをもらいたがるのでDFとしてはやりやすい。自分の視野の範囲内で相手を捕まえられるから。相手の視界から消える、相手の視線を変える動きが少ない。

攻撃のメカニズムはなく個々のイメージや力頼み

上記のような展開になってしまったのは、選手だけの問題でなく監督の問題でもある。乾、香川、宇佐美を並べてしまったことだ。このような足元の技術が高く足元で受けたがる選手たちを並べるとこうなるのは何回も見てきたことではないのだろうか。

またこういう選手たちを使うにしても裏への抜け出しの意識付けなどやれることはあっただろう。中島、堂安、南野の方が裏へ飛び出す意識や縦への意識が強い。彼らが入って変わったのはその部分だろう。

「中島、堂安、南野がいないと攻撃できない」では監督の存在意義というのはどうなるのか。選手を選んで配置するのみなのか。いる選手達の特性知りをそれを生かした並びにする、どう攻撃するのかなどの意識の統一をするというのも監督の仕事ではないのか。

個々の選手の力に頼り過ぎている感が否めない。

個人の力も上がったと思うけど招集されていなかっただけ

日本代表における、個人の力が上がったとのはいいことだ。最近の試合は攻撃時にどんどん仕掛けていて面白い。だから、日本代表はロシアW杯の頃より強くなったように見えるかもしれない。

でも1つ考えて欲しい。今の主軸になっている、中島、堂安、南野が呼ばれたのが最近だっただけじゃね?ロシアの時やその少し前くらい呼ばれていても今くらいの強さが発揮できたかもしれない。

むしろ、ロシアW杯の時になぜ呼ばれなかったのという感じじゃないか笑 中島なんか直前の試合でも活躍したのに呼ばれなかったし。まぁロシアW杯はロシアW杯で楽しめたからいいけどさ。

要は選手選考がまともになっただけなんじゃないかと思える。まぁロシアW杯が終わりカタールW杯に向けて次の世代を呼びやすくなったのもあるだろうし。って言っても中島や南野ももう24歳だよ。普通に中堅クラスの年齢だよ。

これからもどんどんいい若手が育って出てきて活躍するだろうから、その時にちゃんと招集されるようになって欲しいな。今の主軸の面子ばかりで固定されすぎないように注意して欲しい。

選手の試し方について疑問

これが最近のものすごく疑問。森保監督は、親善試合の2試合を1試合はAチーム的なメンバーでもう1試合はBチーム的なメンバーで戦うことが多い。多くの選手を使おうとしているところには共感できるし、出場機会が与えられないよりは全然いいだろう。

ただ、AとBに分けて試すとその選手が代表で発揮できるパフォーマンスがわかりにくいのではないだろうか。代表に定着した場合はAチームのメンバーとし出場するのだから。

また、選手同士のプレーの特性と組み合わせを考えずにAとBというように分けている感が否めないので、力を発揮しにくくなっているのも十分考えられる。

今回も足元も抜け出しも上手い万能タイプの鎌田大地と抜け出しとフィジカル能力が高い鈴木武蔵を使うチームをAとBで変えるだけで違ったチームになったかしれないし、2列目の3人の選手の組み合わせが1人変わるだけでも変わったかもしれない。

新しい選手を試すのであれば、本当に試したい選手を2~3人を現状のAチームに混ぜる形がいいのではないだろうか。選手の特性や組み合わせも加味しながら。

あと宇佐美はなんでサイド使われまくるのか。2トップの一角的な感じで自由にやっているときの方がゴール量産していた気がするんだけどなぁ。

なぜこんなにホームでやる試合が多いのか?

あと疑問なのが、なぜ日本で試合をやることが多いのか。スポンサーの絡みもあるのだろうか。欧州で活躍している選手も多いので、欧州で欧州の相手とやる方が移動も少なくコンディションも調整しやすい部分もあるだろうに。

またアウェイでの空気を違いを感じながらプレーする経験も積んで欲しい。特にJリーグの選手に。普段から、異国のアウェイの空気で試合をすることに慣れていた方がW杯など国際大会でいいだろう。

今後試して欲しい4-3-3

森保監督になってからの日本代表は4-2-3-1もしくは4-4-2を使っているが、4-3-3、4-1-2-3も試して欲しい。

メリットとしては3つ

1.アンカーをおくことで中盤の選手の役割が明確になる

誰が守備に重きをおく中盤の選手なのかという役割分担が明確になるため、2人のボランチが出過ぎてしまうということが減る。

2.中島の守備の負担の軽減

左のインサイドハーフがいることでその選手が中島の戻りきれないスペースをカバーすることもできる。

3.三角形が作りやすくサポートがしやすい

ボールを回す時に三角形を作るというのは基本的なことだ。相手のディフェンスの後ろに隠れているのではなく、角度をつけてボールを受けるということなのだが、4-3-3の方が三角形が作りやすい。また大きなサイドチェンジした先に味方が全然いないということになりがちだったのが、左右にインサイドハーフをおくことでサポートしやすいように。

4.ウィングが開いたところからのインナーラップ

ウィングが外でボールを持った時にサイドバックが外から上がるシーンはよくあったが、外から上がってクロスをあげてもゴール、ペナルティエリアから少し遠く、クロスの制度が求められる。難易度が少し高い。

それよりもウィングが開いたところからインサイドハーフがインナーラップをして、サイドの深くでペナルティエリア内に入ってクロスの方が難易度低い。

またサイドバックがオーバーラップするよりもインサイドハーフがインナーラップした方が走行距離も短くて済む。

なので、4-3-3、4-1-2-3は試し欲しい。

メンバー

今回呼ばれたメンバーだとこんな感じで。安西使いたいけど、左はバランスを考慮して守備的な佐々木かなぁ。鎌田のところは鈴木武蔵と南野拓実もありかなぁ。

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