ドラマ「カルテット」の最終話のレビューとうか個人的な感想です。今さら感はありますが、やっと見ることができました。
前回の話の個人的な感想はこちら
真紀さんが警察に行ってから1年後
真紀さん(松たか子)は執行猶予になって出てきたのですが、カルテットドーナツホールには戻らないことにします。団地にひっそりと暮らしています。疑惑のバイオリニストとして、週刊誌などで報道されたしまい、自分が演奏してもそういう目でしか見てもらえない、グレーになってしまうと。
カルテットのメンバーも、みんなそれぞれの仕事とかもちゃんとし出しています。すずめちゃん(満島ひかり)は寝ることが少なくなって資格の勉強に勤しみ、家森さん(高橋一生)は週7で働いています。別府さん(松田龍平)は、無職になったのですが、こんな2人のことを異常と感じています。
そんな矢先、元々演奏をしていたノクターン(割烹ダイニングになって名前もひらがなと漢字に変わった)に記者というかライターさんがきて、真紀さんのことを聞きにきます。ライターさんは、真紀さんのコロッケデートの記事をドーナツホールのメンバーに見せます。
この時のライターさんが嫌。事実よりも自分が書きたいというか欲しい情報を取りにいっているようにしか見えないし、平気で人を傷つけることを言う。真紀さんは薬物混入をした人という視点でしか話を聞こうとしていない。
ライターさんには真紀さんのことを信じている的なことを言ったが、記事を見たことでちょっと真紀さんのことに疑心暗鬼になるメンバー。別府さんは「解散しよう」と言い出しますが、真紀さんを探しに行くことになります。
真紀さんとの再会が感動的
週刊誌に載っていた写真から、場所を特定して真紀さんを探しに出るメンバー。演奏をして、呼び出そうと考えます。真紀さんを呼び出せると信じるすずめちゃんが素敵。すずめちゃんは、本当にドラマを通じて変わったように見えました。
そして、演奏をしているところに現れる真紀さん。それに気づいたメンバーは演奏を止めます。真紀さんは一旦は帰ろうとしますが、再び演奏をするメンバー。真紀さんもその場にとどまります。
そして、真紀さんを連れ戻すメンバー。この時、言葉少ないですが真紀さんのことを受け入れるメンバーのあたたかみが伝わってきます。
色々あって逞しくなったメンバー
そして、再会したメンバー達は、大きなホールでの演奏を試みます。疑惑のバイオリニストになった真紀さん、元嘘つき魔法少女のすずめちゃん、別府ファミリーのその他のメンバーである別府さん、Vシネ出演歴のある家森さん、などお客様を呼ぶ話題性はあると。好奇な目で見られるかもしれないけど、それでも1人とか2人に届けばいいという想いで。
みんなそれぞれ、過去のことなどは隠してきていましたが、今回はそれぞれの過去のこと、あまり知られたくなかったであろうことをさらけ出してまで、演奏をしようとする姿に感動を覚えました。
自分の色々なことを受け入れて前に進もうとしているというか、人の目とかそういうものをあまり気にしなくなったというか。
ホールでの演奏も素敵だった
意外なことに、ホールでの演奏には有朱ちゃん(吉岡里帆)や、家森さんを追い回していた半田さん(Mummy-D)なども訪れます。
演奏中には、過去の映像、カルテット結成の時のみんなの話だったりが出てきます。「誰かに自分のが届いた時の気持ちが嬉しい」的な話し合いをしているメンバーが素敵。
空き缶を投げられようが、好奇な目で見られようが、「届け!」と必死に演奏をするメンバーたち。帰ってしまうお客さんも多かったですが、会場では手拍子が巻き起こったりして、感動的でした。
最後に
最後には懐かしい唐揚げのくだりがちょっと違う視点で行われていてなんかほっこりしました。パセリの存在。
別府さんの別荘は売りに出されることになってしまいましたが、 4人で遠征しているところで終わりました。4人でいれば、別荘とかなくても大丈夫ということなのかな?
運命のように出会った4人。でもそれは運命じゃなくて、すずめちゃんは真紀さんの本性を暴くために、別府さんは真紀さんが好きで、など運命ではなく必然という狙ったもので。
でもそんな4人がこんな関係になれるというのが素敵。色々なことを考えさせられる名作ドラマ。
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