営業・販売職とエンジニアで求められるコミュ力の違い

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エンジニアに転職してもう数年になるカイです。実はエンジニアになる前は営業職やアルバイトでは接客業をしておりました。

 

私自身、エンジニアになった時に最初に戸惑ったのが、コミュニケーションの質の違いなんですね。営業職の人は割とノリを大事にするところがあると思うのですが、エンジニアはそうではない方が多いです。

 

カイ
カイ

なんかエンジニアの方ってこわいなぁ

 

と最初の方は思っていた部分もあったのですが、これはコミュニケーションのどこに重きを置いているかの違いなのかなぁとも思うのです。

今回は営業・接客とエンジニアのコミュニケーションの違いについて、解説していきます。

営業・接客からエンジニアへキャリアチェンジする人が最初の職場での戸惑いを減らすために、また営業・接客出身の人の強みがエンジニアの業務でどうその経験を活かしていけそうかといった部分で役に立てばいいなと思っております。

 

※今回話すときの営業はコンサルティングなどの無形商材を扱う営業ではなく、あくまで決まった商品を扱う営業を想定しております。

エンジニアにもコミュ力は必要?

そもそも、エンジニアってコミュ力が必要ないと思われているかもしれないんですけど、そんなことはないです。むしろメチャメチャ大事です。

 

私自身、エンジニア・プログラマーの仕事って9割くらいがコードを書いていることだと思っていたんですけど、実際にコードを書くのって5割くらいになるかなぁと思います。

 

他に何しているかというと、どんな機能をどんな仕様で作るかみたいなのを開発部内でも会議しますし、他部署とも会議します。他にも社内での技術的な質問への回答や、外部システムとの連携の話があったりしたら、そういった打ち合わせもしますし、メールやらチャットでもやりとりします。

 

実はコミュニケーションをとる機会って結構多いんです。

そもそもコミュ力って?

ただ、エンジニアにもコミュ力って大事ですけど、営業・販売と同じコミュ力が必要ってわけではないのです。どんな違いがあるのかを解説する前に、そもそもコミュニケーションに必要な能力ってなんなのかを色々考えていきます。

1.ヒアリング力

相手が考えていることを聞き出す能力です。相手が思っていることを口に出しやすいようにも信頼関係を築くことも大切と言えます。

2.もち上げ能力

上記のヒアリング力にも少しつながるのですが、話をしていて気持ちいいかは大切です。気持ちよく話せた方が色々話せます。

3.感情表現の豊かさ

話すときの声の抑揚や、表情の豊かさです。この能力が高い人は一般的にコミュ力が高いと言われている気がします。

4.理解力

相手が言ったことを理解する能力です。これはかなりコミュニケーションの核となるのではないのでしょうか。

5.わかりやすく魅力的に伝える能力

同じ商品を説明するにしても、そのまま説明したのでは相手には響かないかもしれません。どうわかりやすく魅力的に伝えるかは大切です。

6.わかりやすく客観的に伝える能力

主観を排除することってなかなか難しいですが、主観を排除して事実を客観的にわかりやすく伝える能力です。

7.確認力

「これこういうことでいいんでしたっけ?」みたいなのって結構確認しにくかったりするのですが、確認って本当大事です。これしないと認識がズレることあります。

営業・販売職のコミュ力

営業・販売グラフ

営業・販売系の職種のゴールは”お客様に商品を買ってもらうこと”です。

そのためには商品を魅力的に魅せる必要があるので、わかりやすく魅力的に伝える力も必要です。また、説明するときに感情がノッているとさらに魅力的に見えるのもあって、感情表現の豊かさもあるといいです。

 

そして、お客様に気分よく商品を購入してもらうためにも、持ち上げ力も大切です。服屋でも「お似合いです〜」とか言われるとつい買いたくなってしまいます。笑

ただ、お客様が欲しがっていないものを無理にオススメしても意味ないので、ヒアリング力なんかも大事になってきます。

エンジニアのコミュ力

エンジニアグラフ

グラフを見てもらうと、色味が営業・販売職とはかなり異なりますね。

 

エンジニアのコミュニケーションにおいて必要なのは事実を客観的にわかりやすく伝えることです。サービスの仕様や、技術的なこと、バグの起きた原因など、複雑なことをわかりやすく説明する必要があります。

 

また、システム開発というのは複雑なためか、認識の齟齬が起きやすいとも言えます。認識の齟齬をなくすためにも、確認力というのもかなり大切になってきます。私の職場の先輩のエンジニアが「自分の当たり前を他人の当たり前と思うな」と言っていたのですが、暗黙の了解っぽくなっていることこそ確認した方がいいです。

 

また、非エンジニアの方からの要望や質問をうけるときに本人自体が何を言いたいのかハッキリしていないと言うこともあります。そういったときに相手の言うことを理解して紐解いていく力も重要です。

 

営業・販売職の人がエンジニアになった時に活かせる能力

これはやっぱり相手に”気持ちよく”話してもらう能力と言えるでしょう。私の中では、エンジニアの方でそこが秀でている方っていうのは多くない印象です。そのため、他部門からは少し話しかけにくいと思われることもあるかもしれないです。

 

相手に”気持ちよく”話してもらうことが自然とできるので、開発部内でも様々なことを相談されやすくもあるかもしれないです。それこそ、チームの潤滑油的になれる可能性もあります。

 

また、経験が浅い分技術がわからない人の気持ちもわかるのも強みと言えるでしょう。他部門やクライアントとのやりとりでも、役立ちます。

最後に

今回は営業・販売とエンジニアに求められるコミュ力の違いについて、私なりに考えてまとめてみました。

営業・接客からエンジニアへキャリアチェンジする・した方への参考になれば幸いです。

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