エンジニアとして働いた初めての企業で約2年働いた自社サービスのスタートアップ企業を、2020年3月末で退職することに致しました。2020年3月10日が最終出勤日でしたので、この会社での仕事のことや退職しようと思った理由なんかを書いていきます。
どんな環境だったか
会社のことやエンジニアの人数
BtoB向けのクラウド型のシステムを運営している会社でした。私が入社した時(2018年2月)の人数としては、20人程度だったかなぁと思います。
その中で手を動かすエンジニアの方は、自分を含めて3人です。1人はエンジニア経験が長い私より半年くらい前に入社していた先輩です。もう1人は私と同じTECH::EXPERTというプログラミングスクールを卒業した同期入社の人が1人の合計3人です。
あとは執行役員と片手間に開発のマネジメントをしている人が1人、サービスを0から作った技術顧問(週1ミーティングと困った時に助けてくれる感じの人)が1人という感じです。
約2年の間に社員の数は50人近くに増えて、資金調達もして、オフィスも割といいビルに移転しました。導入顧客も2,000を超えました。
エンジニアの人数としては、マネージャーが1人とテックリード的な人が1人(私が入社時からいる方)と開発メンバーが自分を含めて5人となりました。ただ、開発メンバーの中の1人は社内の基幹システムの専任ですし、もう1人の半分の工数も社内の経営企画室の仕事をしているという状況です。運営しているBtoBサービスの開発メンバーとしては3.5人といったところです。
使用技術・ツール
使っている技術やツールとしては、
BtoBサービス側
HTML、CSS、JavaScript、jQuery、Vue.js、PHP、MySQL、CentOS、SVN
社内基幹システム
HTML、CSS、JavaScript、jQuery、Ruby、Ruby on Rails、MySQL、CentOS、SVN
スタートアップで自社サービスというと”モダン”で最近流行っている技術が使われているイメージが強いかと思いますが、そこまで”モダン”と言われるような環境ではなかったかと思います。PHPはフレームワーク未使用でしたし、GitではなくSVNでした。そして、PHPのバージョンも・・・・
流行っているという意味では最後の方に使い始めたVue.jsと社内基幹システムのRailsくらいでしょうか。DockerやらCircleCIなども未使用です。クラウドもAWSではなくニフティクラウドを利用していました。
ただ、個人的にはいわゆる”レガシー”と言われる環境もよかったのかなぁと思ってます。特にPHPをフレームワークなしで開発していたのはいい経験かなぁと。今までRailsに頼りっぱなしでしたので。
担当した業務
かなり色々な業務をやらせてもらいました。主だったものをザーッと列挙していきます。
・サーバー移行・構築などのインフラ部分
・新機能の開発では設計〜サーバーサイド開発・フロントエンド開発〜テストまで
・システムの保守・運用
・自社のサービスと連携するためのkintoneプラグイン開発
・顧客や外部パートナーとの折衝(カスタマイズ対応や外部システム連携などの時に)
・社内での技術的なQA対応
・社内基幹システムの設計〜サーバーサイド開発・フロントエンド開発〜テスト
・GASを使ってのちょっとした社内ツール作成
色々経験できましたし、かなり試行錯誤しながら色々やってきました。1年目は本当毎日頭がパンクしそうな感じでした。w
仕事の満足度
もともと、インフラからサーバーサイド、フロントエンドまで幅広く開発に携わりたいと考えて、エンジニアの人数が少ないベンチャーにいったので、そういう意味ではかなりよかったと考えています。エンジニアの経験が浅い自分が、幅広く業務を経験できたのは「自分がやらざるを得ない」状況に身を置いたのが大きな要因かなぁと思っています。
また、自分が1番若いのもあってか「新しいものに抵抗なさそう」と思われていたのも大きかったように思えます。誰も経験したことない業務だと、自分に振ってもらえることが多かった気がします。笑
いろいろ経験できたという意味でかなり満足はしていますし、感謝しております。
スタートアップという場での学び
また、スタートアップ企業に身を置いていたということで、そういった面でも色々と学びが多かったかなぁと思います。スタートアップってものすごくキラキラしているイメージがあるかと思います。
実際は正直そんなことなくて、結構カオスです。笑 日々色々なことが起こりますし、やろうとした施策がコロコロ変わったりもします。業務フローなども整っていないので、「これどうすんだっけ?」みたいのもよくあります。
経営層と距離が近く、色々な話をできるのも刺激的です。昔は経営層にいる方や役員の方って”雲の上の人”みたいに思っていたのですが、「経営層の方や役員の方とかも人間なんだな」と思えたのも大きいかもしれません。
あとはやっぱりスタートアップだとビジネスというか売上がかなり優先されるので、開発とそこのジレンマ的なのは難しいなぁとヒシヒシと感じておりました。開発部としては、コードをキレイにして開発しやすくとか、フレームワークなしの開発からフレームワーク入れた形に作り直して開発しやすく、とかをどうしてもやりたくなりますが、ビジネス的に有効な機能追加の要望があったりするとどうしてもそちらを優先せざるを得なくなってしまいます。
退職しようと思った理由
退職しようと思った理由は大きく分けると2つです。
1.もっと色々な開発を経験したい
これが1番大きな理由です。「この会社の開発しか知らない」ということに危機感がかなりありました。開発のフロー、サーバの構成、使用言語、使用フレームワーク、使用ツールなどなど会社・現場によって異なると思ってます。”1つの会社の開発しか知らないそこでしか使えないエンジニア”にはなりたくなかったのです。
そして、どんな技術を使うかを状況に応じて適切な選択をする力というのもエンジニアとして大切な力だと考えています。適切な選択をするためにも自分の経験値・引き出しというのはできるだけ多い方がいいと考えているので、色々開発を経験できる会社さんに行きたいなぁと考えていました。
元々そういった意味で、自社サービスの会社は2年くらいで次の会社に転職しようと思っておりました。
2.自分の時間も確保したい
自分で新しい技術を勉強する時間、個人でのプロダクト開発、こういったブログなどでの発信などやりたいことはまだまだたくさんあります。そういったことをやるためにも、自分の時間を確保したいなぁと考えておりました。
この会社だと最近はだいぶ残業は減ったのですが、残業することも多かったので、自分で何かをする時間というのはどうしてもかなり限られたものとなってしまっていました。
最後に
エンジニアとして業務未経験で入社しましたが、色々経験できて本当によかったし、この会社は人がすごく良くて居心地もよかったです。また、同じスクールから同期がいるというのかなりレアだと思うのですが、その点も含めてよかったです。(たぶん同期いなかったら辛くて辞めてたw)
エンジニアとして最初の会社がこの会社でよかったんじゃないかなぁと思っております。
次はどんな会社に行くかはまだ別の記事に書こうと思います。
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