「何者」のレビューというか個人的な感想 ※ネタバレあり

朝井リョウさんの作品である「何者」。直木賞受賞作品であり、映画化されて話題にもなった作品です。そんな「何者」のレビューというか個人的な感想です。

・それぞれの登場人物に共感できる部分がある

一応6人のメイン登場人物がいるのですが、それぞれに共感できるところがあるというのがこの物語の魅力の1つかなと。

冷静分析系男子の拓人(佐藤健)、地道素直系女子の瑞月(有村架純)、意識高い系女子の理香(二階堂ふみ)、天真爛漫系男子の光太郎(菅田将暉)、空想クリエイター系男子の隆良(岡田将生)、達観先輩系男子のサワ先輩(山田孝之)がメインの登場人物の6人としてが出てきます。※()内は映画のキャストです。

例えば、空想クリエイター系の隆良は少しイタイやつとして扱われている節があったのですが、そんな彼の理想を求めたいという発言にも共感してしまいました(隠れて就活していところも共感してしまいましたし)。また、意識高い系の理香も、学生が名刺を作るなんてイタイという雰囲気なのですが、自分が就活生の時も作っていました。笑 てか周りにも作っている人いましたし。必死だったんです。

ここには書ききれないくらい、就活を経験した人は特に共感できるところが多いかなと。就活を経験していない人でも人の裏表など共感できるところは多いかと。

・働くことこれからどう生きていくのかなどの悩みは尽きない

就活生の話がメインなので、働くということやこれからどう生きていくなどの話題も多くあり、考えさせられます。働くとかどう生きていくかって就活生の時にも、必死に考えたりしていたけど、今でも考えます。このあたりに対する悩みは尽きないなぁとつくづく思いばかり。

みんなそれぞれ色々な理由・動機があって就職や進路を決めるのだけど、みんな色々な悩み・葛藤がありつつの決断なんだなと。

そして、他人が上手く言ってるように見えるのが嫉ましく見えたりもするものかもしれません。友達が内定もらったところがブラック企業じゃないか検索しようとしたり。。不安や葛藤の中でどうにかして「自分は大丈夫」って思いたいという気持ちも心のどこかにあ流のかな。

 ・いきなり出てくる恐ろしいどんでん返し

物語は冷静分析男性の拓人目線で基本的には進んでいきます。この拓人は人のことを分析したりしながら、「自分はそんなに就活に必死じゃないし」 みたいな少し斜め上から見た感じあります。達観している風というか。

ただ、この拓人が一気にそこから引き摺り下ろされます。意識高い系女子の理香によって。このシーンがものすごく恐ろしい。正直自分に色々と畳み掛けられて言われているようなそんな感じすら覚えました。グサグサきました。

・でも最後には救いがある

ただこの物語のいいところは引き摺り下ろされたところで、終わらないところだと思います。この理香との一幕を機に拓人は自分と向き合い、就活も頑張ります。そして、自分をよく見せようとしないというかそんな感じに見えました。

自分や現実と向き合いそれを受け入れて進んでいこうとしている、そんな感じがしました。この最後の救いのところもよかったと思います。

・アナザーストーリーの「何様」も気になる

この「何者」にもまだまだ気になるところがあります。理香と隆良のことだったり、光太郎のこと、拓人の演劇の仲間だったギンジだったり。この「何様」も読んでみようと思います。

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